京都市立紫野高等学校

2年アカデミア科自然科学コース「GC2」の授業〜中間発表会〜

こんにちは、GC教育部です!
紫野高校2年生アカデミア科自然科学コースの総合的な探究の時間「Global Citizenship2」の探究活動をご紹介します♪

今回の授業では、自然科学に関心を持つ31名の生徒たちが、自ら設定した研究テーマについての探究の進捗を、以下の5つの観点から発表しました。

1.研究テーマの明確化
2.問いを設定した背景(自身の興味関心や社会的課題との接点)
3.先行研究の整理(既にわかっていること、過去の研究の紹介)
4.課題と仮説の提示(自らの疑問に対する見解や仮の答え)
5.検証計画(これからの実験・観察・調査の方向性)

生徒たちはそれぞれの関心に基づいてテーマを選び、理系のアプローチで仮説を立てています。たとえば、京都市の交通渋滞に注目した生徒は、市の公開情報をもとに渋滞エリアを調べる中で、「バスそのものが渋滞を引き起こしているのでは?」という新たな視点を得ました。今後は、輸送密度と渋滞との関連性をデータから分析し、交通課題の構造を明らかにしようとしています。

また、鴨川に生息するサツキマスの減少を研究する生徒は、先行研究によりかつての水質悪化が影響していたことを知り、「現在の水質はどうなっているのか?」という問いを立てました。夏休みには現地での水質調査を行い、環境と生物の関係について実証的に探る計画を立てています。

中間発表では、発表者だけでなく聴き手としての生徒も活発に質問や意見を交わしました。「データの取得方法に工夫はあるか」「その仮説は他の条件でも当てはまるのか」といった具体的な指摘が飛び交い、それに応じて考えを言語化していく中で、科学的な対話の力が磨かれていることを感じました!


本コースの探究活動は、最終的な成果発表や論文作成を目指すだけでなく、「なぜ自分はこの問いに向き合うのか」「どのような方法で確かめられるのか」という思考のプロセスそのものを大切にしています。

生徒たちが自らの問いと真摯に向き合い、社会や自然に働きかける力を育てていく姿に、今後の成長がますます楽しみです。引き続き応援よろしくお願いいたします♪



【学校の様子】 2025-07-11 15:00 up!

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