京都市立藤ノ森小学校

正しく知り、行動すること

 先日、4年生が「車いすバスケットボール体験学習」を行いました。今回もゲストティーチャーにお越しいただき、本当にありがたい限りです。この学習は毎年のように取り組んでいます。そのおかげで、既に学習を終えた高学年の子どもたちが車いすバスケットボール用の車いすを見て、「おぉ!今日は車いすバスケットボールの日か!!」とつぶやいていました。
 これって本当に素敵なことだなと思うんです。積み重ねてきたことが、子どもたちの中に残り、自然と声になって表現される…。あーしなさい、こーしなさいではなく、何か積み上げることができればと願い、我々が行動し続けてきた結果、子どもたちの心に残ってくれていたことが、何よりもうれしかったんです。
 この感動、もしかすると私だけなのかもしれません。しかしながら、何も知らなかったことを知り、それが心に残り続けることの大切さを、改めて感じます。私たち大人も含めて、世の中の知らないことはたくさんあります。身近なことでさえ知らないことだってたくさんあります。しかし、正しく知ることにより、モノの見方や感じ方が変わっていくんです。知ることにより、自分の心が震えるんです。心が震えると、不思議と新たな一歩を踏み出す勇気が芽生えるんです。
 「いじめはいけない」、「戦争なんかだめに決まっている」と、誰でも言うことはできるはず。ならばそれを行動に移すために必要なことは?
 私はそういったことを自問自答できる、行動できる子どもたちを育みたいと思っています。その一端を、今回行うことができたのではないかと思っています。
 試合形式で盛り上がる体育館を横目に、プールの監視に小走りで去っていったのはここだけの話…。遠く聞こえる歓声が響く、夏空の下のひとこまでした。


【教頭の徒然なるままに】 2025-07-02 19:45 up!

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