京都市立久世中学校

学校の概要

 久世は京都市の南西端に位置し、都会にありながら田園風景の残る人情味豊かな地域で昭和34年11月1日、京都府乙訓郡久世村より京都市に編入され南区となった。当時の人口は5,270人、1,020世帯である。本地域はその昔、平安京直前に造営され10年で廃れた短命の都、長岡京跡の北端にあたり、校舎増築時の埋蔵文化財発掘調査でも桂川の護岸用に打ち込まれたとみられる大規模な杭列が出土した。また弥生時代中期の大藪遺跡でも知られ、校区内を西国街道が通り、近世では桂川の渡し場としても重要な場所であった。現在は国道171号線が校区の中央部を縦貫し、阪神方面から京都市に入る玄関口である。私鉄やJRの駅も新設され、高層マンションなどの住宅建設や精密機器・先端技術産業などの工場進出も盛んで、住宅地と共に久世工業団地を形成している。
 学校の創設は急激な人口増による乙訓中学校の過密を解消するため、昭和48年「京都府乙訓中学校事務組合立第三乙訓中学校」として生徒数336名、11学級で開校した。昭和57年3月、事務組合が解散し同年4月、京都市に移管されて『京都市立久世中学校』と改称された。
 現在は「小小連携を基盤とした小中一貫教育」と「久世三校におけるピア・サポート」の推進が学校経営の基本方針となっている。
 令和7年4月1日現在の在籍生徒数は、459名(普通学級14学級、育成学級4学級、合計18学級)である。地域の古き伝統と新たな開発との整合性を課題としながらも、子ども達の健全育成へ向けて地域ぐるみの活動は盛んであり、保護者や地域の方々の本校教育への信頼、理解と協力は本校教育の発展を支える大きな「力」となっている。


【学校の概要】 2025-04-07 13:04 up!

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